「FPSで撃ち負ける」「スプラトゥーンで操作が一瞬遅れる」——賃貸に住んでいると、回線の遅さやラグをどうにかしたくても、工事ができない・回線を変えられないという壁にぶつかりがちです。
結論から言うと、賃貸でもラグは改善できます。工事不要でできる対策だけでも、Ping値が半分以下になるケースは珍しくありません。
この記事では、賃貸特有の回線事情をふまえて、今日からできる無料の対策から、根本的に回線を変える方法まで7つの改善策を具体的に解説します。
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そもそもオンラインゲームがラグい原因は?賃貸で起きやすい3つのパターン
ラグの原因を正しく特定しないと、対策しても効果が出ません。賃貸で起きるラグには、一般的な原因に加えて賃貸ならではの構造的な問題があります。
ラグの正体は「Ping値」と「通信速度」
オンラインゲームで重要なのは、ダウンロード速度よりもPing値(応答速度)です。
◆ゲームジャンル別の目安
| 項目 | 最低ライン | 快適ライン | FPS・格ゲーの理想 |
|---|---|---|---|
| Ping値 | 50ms以下 | 30ms以下 | 15ms以下 |
| 下り速度 | 10Mbps以上 | 30Mbps以上 | 100Mbps以上 |
| 上り速度 | 5Mbps以上 | 10Mbps以上 | 50Mbps以上 |
Ping値が高いと、ボタンを押してからゲームに反映されるまでの時間が長くなり、対戦ゲームでは致命的な差が生まれます。「回線速度は50Mbps出ているのにラグい」という場合は、Ping値が原因の可能性が高いです。
賃貸で起きやすいラグの3大パターン

賃貸特有のラグ原因は大きく以下3パターンが考えられます。
パターン①:マンション備え付け回線が遅い
「インターネット無料」や「インターネット対応」の物件に多いケースです。建物全体で1本の回線を最大32世帯で共有するため、夜間や休日は速度が激減します。特にVDSL方式(最大100Mbps)の物件は、実測20〜50Mbps程度しか出ないことも珍しくありません。
パターン②:Wi-Fi接続でPing値が不安定
賃貸ではルーターの置き場所が限られるため、壁や家具の影響でWi-Fi電波が弱くなりやすいです。特にワンルームでも鉄筋コンクリート造の場合、ルーターとゲーム機が別の部屋にあるだけでPing値が大幅に悪化します。
パターン③:回線工事ができない・大家に断られる
光回線の導入には壁への穴あけやビス留めが必要になることがあり、賃貸では大家・管理会社の許可が下りないケースが多いです。特に4階以上の部屋では、電柱から直接引き込む戸建てタイプの工事が物理的にできないこともあります。
【まず試す】工事不要・無料でできるラグ改善策4つ

回線を変えなくても、設定や接続方法を見直すだけでラグが大幅に改善することがあります。まずは以下の4つを順番に試してみてください。
改善策①:Wi-Fiをやめて有線LAN接続に切り替える
ラグ改善で最も効果が大きく、最も簡単な方法がこれです。
Wi-Fi接続では電波の干渉や距離の影響でPing値が不安定になりますが、有線LANに切り替えるだけでPing値が安定し、ラグが劇的に減少します。
- LANケーブルはCAT6A以上を選ぶ(CAT5eでも使えるが、速度・安定性に差が出る)
- ルーターからゲーム機まで距離がある場合はフラットタイプのLANケーブルがドア下を通しやすい
- Switchは有線LANアダプターが別途必要(純正品または対応サードパーティ製品)
賃貸で配線が難しい場合は、壁沿いにケーブルモールで固定する方法なら壁に傷をつけずに設置可能です。100円ショップでもケーブルモールは手に入ります。
改善策②:DNS設定を「Google Public DNS」に変更する
DNS(ドメインネームシステム)の設定を変更するだけで、応答速度が改善されることがあります。特にプロバイダ標準のDNSが遅い場合に効果的です。
DNS設定変更の手順
各デバイスのネットワーク設定から、DNSを以下に手動設定します。
- プライマリDNS:8.8.8.8
- セカンダリDNS:8.8.4.4
※PS5の場合:設定 → ネットワーク → インターネット接続を設定 → DNS設定を「手動」に変更
※Switchの場合:設定 → インターネット → インターネット設定 → 接続済みネットワーク → DNS設定
この方法は無料で1分あればできるので、まず試してみる価値があります。効果がなければ元に戻せば良いだけです。
改善策③:IPv6(IPoE)接続に切り替える
夜間に特にラグがひどくなる場合、IPv4(PPPoE)方式の混雑が原因の可能性が高いです。IPv6(IPoE)に切り替えることで、混雑するポイントを迂回して通信できるため、夜間の速度低下が大幅に改善します。IPv6の仕組みについて詳しく知りたい方は「IPv6とIPv4の違いをわかりやすく解説」をご覧ください。
- 工事不要:プロバイダ側の設定変更だけで完了
- 大家の許可不要:通信規格の変更なので物理的な工事がない
- 無料〜数百円:多くのプロバイダでIPv6オプションは無料
- IPv6対応のルーターが必要(レンタルまたは購入)
- VDSL方式の場合、IPv6にしても最大100Mbpsの上限は変わらない(ただし、混雑回避効果で実効速度は改善する可能性あり)
- プロバイダがIPv6に対応しているか確認が必要
改善策④:ルーターの設置場所・設定を見直す
Wi-Fiでゲームをせざるを得ない場合は、ルーターの最適化で改善を図ります。
- 設置場所:床置きNG → 棚の上など高い位置に設置する
- 周波数帯:5GHz帯に接続する(2.4GHzは電子レンジ等と干渉しやすい)
- 接続台数の整理:使っていないデバイスのWi-Fi接続を切る
- ファームウェア更新:古いバージョンのままだと不安定になることがある
- 古いルーターの買い替え:Wi-Fi 5(ac)以前のモデルは、Wi-Fi 6(ax)対応モデルに交換するだけで速度・安定性が向上
【根本解決】回線自体を変えるラグ改善策3つ

上記の対策を試しても改善しない場合は、回線自体がボトルネックになっている可能性があります。賃貸の状況に応じた3つの選択肢を紹介します。
改善策⑤:ホームルーター(置くだけWi-Fi)に乗り換える【工事不要】
大家に工事の許可がもらえない場合や、備え付け回線が遅すぎる場合に最も手軽な選択肢です。コンセントに挿すだけで使えるため、工事不要・即日利用可能です。
ホームルーターのゲーム適性
| 項目 | ホームルーター | 光回線(マンションVDSL) |
|---|---|---|
| 工事 | 不要 | 不要(既存設備利用) |
| 最大速度 | 2.7〜4.2Gbps(理論値) | 100Mbps |
| 実測速度 | 50〜150Mbps程度 | 20〜50Mbps程度 |
| Ping値 | 30〜60ms程度 | 10〜30ms程度 |
| 安定性 | △(環境依存) | ○(有線なら安定) |
ホームルーターはPing値が光回線より高めになるため、FPSや格闘ゲームなど反応速度が超重要なジャンルには不向きな面があります。一方で、RPGやMOBA、協力プレイ系のゲームであれば十分快適にプレイ可能です。
賃貸ゲーマーにおすすめのホームルーター
GMOとくとくBB WiMAXは、5G対応で実測速度が安定しており、8日以内なら違約金なしで解約可能です。賃貸で「実際に使ってみてダメなら返せる」のは大きな安心ポイントです。
改善策⑥:光回線を自分で契約する【大家の許可が必要】
ラグの根本解決には、やはり光回線の導入が最も効果的です。賃貸でも以下の条件を満たせば、個人で光回線を契約できます。
賃貸で光回線を引くための条件
- 大家・管理会社の工事許可を得る
- 建物に光ファイバーの引き込みルートがある(エアコンダクトや既存配管を利用)
- 退去時の原状回復について事前に確認する
許可のもらい方のコツとしては、「壁に穴を開けない方法で工事できるか事前に確認する」「退去時に撤去する旨を書面で伝える」と許可が下りやすくなります。
◆ゲーマーにおすすめの光回線
| 回線 | 月額(マンション) | 特徴 | おすすめポイント |
|---|---|---|---|
| NURO光 | 2,090〜2,750円 | 最大2Gbps・独自回線 | Ping値が低く、FPS向き |
| auひかり | 4,180円〜 | 独自回線で混雑しにくい | フレッツ系と回線を共有しない |
| SoftBank光 | 4,180円 | 光BBユニットでIPv6対応 | SoftBankスマホ割あり |
フレッツ光や光コラボ(ドコモ光・SoftBank光など)は回線を多くのユーザーで共有するため、夜間に混雑しやすい面があります。ゲーム目的なら、NURO光やauひかりなどの独自回線を選ぶと、より低いPing値が期待できます。
改善策⑦:モバイル回線(テザリング)をサブ回線として活用する
メイン回線が不安定な時間帯だけ、スマホのテザリングやモバイルルーターをサブ回線として使う方法もあります。
最近の5G対応スマホであれば、テザリングでも下り100Mbps以上出ることがあり、VDSL回線よりも速いケースも珍しくありません。ただし、通信量の制限やPing値の不安定さには注意が必要です。
テザリングをゲームで使う際の注意点
- USB接続のテザリングがWi-Fiテザリングより安定する
- 大型アップデートのダウンロードはメイン回線で行い、プレイ時のみテザリングに切り替える
- データ無制限プラン(楽天モバイル等)ならデータ量の心配なし
自分の回線状況を診断する方法
改善策を選ぶためには、まず現在の回線状況を正確に把握することが大切です。
速度・Ping値の測定方法
以下の無料サイトで、通信速度とPing値を簡単に測定できます。測定方法や結果の見方は「WiFi速度測定のやり方・結果の見方」で詳しく解説しています。
- Speedtest by Ookla(speedtest.net):世界で最も使われている速度測定サイト
- みんなのネット回線速度(minsoku.net):他のユーザーの実測データとも比較できる
- Fast.com(Netflixが提供):シンプルで使いやすい
測定のコツは、ラグが発生する時間帯(夜20〜23時頃)に測定すること。昼間の測定では問題がなくても、混雑する時間帯に速度が低下している可能性があります。
賃貸の回線タイプを確認する方法

自分の物件がどの配線方式なのかによって、取れる対策が変わります。
配線方式の確認ポイント
| 確認項目 | 方法 |
|---|---|
| 部屋の壁のコンセント | 光コンセントがあれば「光配線方式」、電話用モジュラージャックのみなら「VDSL」の可能性 |
| NTT東日本/西日本のサイト | 「フレッツ光 提供エリア検索」で物件の対応状況を確認 |
| 管理会社・大家に確認 | 「インターネット無料」の場合、どのサービスが入っているか聞く |
【診断チャート】あなたに合ったラグ改善策はこれ!
状況に応じた最適な対策を、フローチャートで整理しました。

Q1. 現在Wi-Fi接続でゲームをしている?
→ はい → まず有線LAN接続に変更(改善策①)
→ いいえ → Q2へ
Q2. Ping値は30ms以下?
→ いいえ → DNS変更(改善策②)+IPv6切り替え(改善策③)を試す
→ はい → Q3へ
Q3. 夜間に特に速度が落ちる?
→ はい → IPv6未対応なら切り替え(改善策③)、それでもダメなら回線変更を検討
→ いいえ → ルーター・LANケーブルの見直し(改善策④)
Q4. 光回線の工事許可がもらえる?
→ はい → 独自回線の光回線を契約(改善策⑥)
→ いいえ → ホームルーター(改善策⑤)またはテザリング(改善策⑦)で対応
賃貸ゲーマーが知っておきたい注意点
「インターネット無料」物件の落とし穴
家賃に含まれている無料のインターネットは、ゲーム用途には力不足なケースが多いです。建物全体で共有する回線のため、居住者が増えるほど1人あたりの帯域が狭くなります。
「インターネット無料」の物件でも、自分で別途光回線やホームルーターを契約することは基本的に可能です。無料回線を使いつつ、ゲーム時だけホームルーターに切り替えるという運用もできます。
引っ越し予定があるなら「縛りなし」を選ぶ
賃貸住まいは引っ越しの可能性があるため、長期契約の違約金リスクには注意が必要です。
- 最低利用期間なしのプランを選ぶ
- GMOとくとくBB WiMAXなら8日以内は違約金なしで解約可能
- 光回線を選ぶ場合は撤去工事費も事前に確認
- 引っ越し先でも使える回線(WiMAX等)なら契約を持ち越せる
まとめ:賃貸でもゲームのラグは改善できる

賃貸だからといって、ラグを我慢する必要はありません。今回紹介した7つの改善策をまとめます。なお、ゲーム別の詳しい対策は「Apex LegendsのPing値を下げる方法」「スプラトゥーンの回線落ち対策」「Switchのフォートナイトのラグ改善方法」でも解説しています。
7つの改善策まとめ
| 対策 | 費用 | 工事 | 効果 |
|---|---|---|---|
| ①有線LAN接続 | 500〜2,000円 | 不要 | ★★★★★ |
| ②DNS変更 | 無料 | 不要 | ★★★☆☆ |
| ③IPv6切り替え | 無料〜数百円 | 不要 | ★★★★☆ |
| ④ルーター最適化 | 無料〜 | 不要 | ★★★☆☆ |
| ⑤ホームルーター | 月3,000〜5,000円 | 不要 | ★★★★☆ |
| ⑥光回線契約 | 月4,000〜5,000円 | 必要 | ★★★★★ |
| ⑦テザリング | スマホ料金内 | 不要 | ★★★☆☆ |
まずは①有線LAN化と②DNS変更を試し、それでも改善しない場合は③IPv6切り替え → ⑤ホームルーターまたは⑥光回線という順番で進めるのがおすすめです。
特に、工事ができない賃貸に住んでいるなら、8日間お試しができるGMOとくとくBB WiMAXが手軽にラグ改善を試せる有力な選択肢です。
GMOとくとくBBドコモ光が気になった方へ
この記事で解説した通り、
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