マンションの光回線には「光配線方式」「VDSL方式」「LAN配線方式」の3種類があり、配線方式によって最大通信速度が1Gbpsから100Mbpsまで大きく変わります。VDSL方式で夜だけ遅くなる場合の対策は「マンションのWiFiが夜だけ遅い原因と対策」で解説しています。
結論から言うと、配線方式は①部屋のコンセント形状を確認する ②NTTの提供エリア検索を使う ③管理会社に問い合わせるの3ステップで調べられます。さらに、2025年4月からはVDSL/LAN配線方式の料金が光配線方式と同額に改定されたため、NTT東日本の光配線化要望窓口を活用すれば、無料で光配線方式へ移行できる可能性もあります。
この記事では、自分のマンションの配線方式を正確に調べる方法から、VDSL方式だった場合の改善策まで、具体的な手順とともに詳しく解説します。
「配線方式がVDSLで速度に不満…」という方には、工事不要で使えるホームルーターも選択肢のひとつです。
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マンションの光回線の配線方式とは?3種類の違いを解説

マンションで光回線を利用する場合、電柱から建物の共用部(MDF室)までは光ファイバーで接続されます。ここまでは全タイプ共通ですが、共用部から各部屋までの配線方法が3種類に分かれます。この違いが通信速度に直結するため、契約前に必ず確認しておきたいポイントです。
光配線方式(最大1Gbps〜10Gbps)
共用部から各部屋まですべて光ファイバーケーブルで接続する方式です。戸建てタイプと同等の通信品質が期待でき、現在のマンションで最も主流の方式となっています。
各部屋には「光コンセント」と呼ばれる専用の接続口が設置され、ONU(回線終端装置)を経由してルーターに接続します。フレッツ 光クロス対応マンションであれば最大10Gbpsでの通信も可能です。
VDSL方式(最大100Mbps)
共用部までは光ファイバーですが、共用部から各部屋までは既存の電話回線(メタルケーブル)を利用する方式です。築年数の古いマンションに多く採用されています。
最大通信速度は100Mbpsに制限されるため、テレワークでのビデオ会議や4K動画の視聴では速度不足を感じる場面もあります。また、電話回線はノイズや距離の影響を受けやすく、実測速度は50〜70Mbps程度になるケースが一般的です。
LAN配線方式(最大100Mbps〜1Gbps)
共用部から各部屋までLANケーブルで接続する方式です。各部屋にはLANコンセントが設置されており、LANケーブルを挿すだけでインターネットに接続できる手軽さがあります。
ただし、建物内のLANケーブルの規格(カテゴリ)によって最大速度が変わります。古い規格のケーブルが使用されている場合は最大100Mbpsに制限されるため注意が必要です。
【比較表】3つの配線方式の違い
| 項目 | 光配線方式 | VDSL方式 | LAN配線方式 |
|---|---|---|---|
| 共用部→各部屋の配線 | 光ファイバー | 電話回線(メタル) | LANケーブル |
| 最大通信速度 | 1Gbps〜10Gbps | 100Mbps | 100Mbps〜1Gbps |
| 実測速度の目安 | 200〜600Mbps | 30〜70Mbps | 50〜200Mbps |
| 室内の接続口 | 光コンセント | モジュラージャック | LANコンセント |
| 宅内機器 | ONU+ルーター | VDSLモデム+ルーター | ルーターのみ |
| 多い建物の特徴 | 2010年代以降の新築 | 築15年以上の物件 | 一部の大規模マンション |
| ノイズの影響 | ほぼなし | 受けやすい | 少ない |
自分のマンションの配線方式を調べる3つの方法

配線方式を正確に把握することは、光回線選びの第一歩です。ここでは確実性の高い順に、3つの確認方法を紹介します。
方法①:部屋のコンセント形状で判別する(今すぐできる)
最も手軽な方法は、部屋の壁にあるインターネット用コンセントの形状を確認することです。コンセントの種類によって、配線方式をある程度判別できます。
「光」「光コンセントSC」と記載された接続口がある
→ 光配線方式の可能性が高い
電話線用のモジュラージャック(RJ-11)のみがある
→ VDSL方式の可能性が高い
LANケーブルの差し込み口(RJ-45)がある
→ LAN配線方式または光配線方式の可能性がある
光コンセントには「一体型」と「分離型」の2種類があります。一体型は電源コンセントと一緒になっているタイプで、分離型は単独で壁に設置されています。いずれも「光」の表記があれば光配線方式と判断できます。
光コンセントがあっても、以前の入居者が撤去工事をしていたり配線が切れていたりするケースもあります。コンセントの有無はあくまで目安とし、正確な情報は管理会社への確認をおすすめします。また、LANコンセントがある場合は、LAN配線方式と光配線方式の見分けが外見からは難しいため、他の方法でも確認しましょう。
方法②:NTTの提供エリア検索で調べる(オンラインで確認)
NTT東日本・NTT西日本の公式サイトにある「提供エリア検索」を使えば、住所と建物名から配線方式を推測できます。フレッツ光だけでなく、ドコモ光やSoftBank光などの光コラボレーションサービスも同じNTT回線を使用するため、この方法で確認が可能です。
プラン名から配線方式を見分けるポイント
NTT東日本の公式ページによると、エリア検索の結果で表示されるプラン名から、配線方式は以下のように判別できます。
| 表示されるプラン名 | 配線方式 | 最大速度 |
|---|---|---|
| フレッツ 光ネクスト マンションタイプ (プラン1/プラン2/ミニ 等) | VDSL方式 または LAN配線方式 | 100Mbps |
| フレッツ 光ネクスト マンション・ギガラインタイプ | 光配線方式 | 1Gbps |
| フレッツ 光クロス | 光配線方式 | 10Gbps |
| 「ご指定の住所は詳しい状況確認が必要です」 | 未導入の可能性 | — |
◆判別のコツ
プラン名に「ギガ」が含まれていれば光配線方式と判断できます。「マンションタイプ」のみの表示(ギガなし)であれば、VDSL方式またはLAN配線方式です。なお、フレッツ 光クロスが表示される場合は、光配線方式の設備が導入されている建物です。
NTT西日本エリアの場合は、NTT西日本 提供エリア検索ページから同様に確認できます。
方法③:管理会社・大家に直接問い合わせる(最も確実)
配線方式を最も正確に把握できるのが、管理会社や大家への直接確認です。コンセント形状やエリア検索だけでは判断がつかない場合は、必ずこの方法で確認しましょう。
① この建物の光回線の配線方式は何ですか?
(光配線方式/VDSL方式/LAN配線方式)
② 利用できる光回線事業者に指定はありますか?
(フレッツ光系のみ、NURO光も可、など)
③ 個別で光回線の工事(光配線方式への変更含む)は可能ですか?
(管理組合の承認が必要な場合もあるため)
入居前の確認であれば、不動産会社を通じて聞くこともできます。物件情報に「インターネット対応」「インターネット完備」と記載があっても、配線方式まではわからないケースがほとんどなので、個別に確認することが大切です。
番外編:宅内機器の型番で確認する方法
すでに光回線を利用中であれば、部屋に設置されている機器の型番からも配線方式を確認できます。
| 機器の型番パターン | 配線方式 |
|---|---|
| VH-○○○○○○、RV-○○○○○○ | VDSL方式(VDSLモデム) |
| GE-ONU、HGW(PR-○○○、RT-○○○ 等) | 光配線方式(ONU/ホームゲートウェイ) |
NTT東日本の公式ページでは、開通のご案内に記載されたサービス名や宅内機器の型番から、VDSL方式であるかどうかを確認する方法を案内しています。
配線方式がVDSLだった場合の4つの改善策

調べた結果、自分のマンションがVDSL方式だった場合でも、諦める必要はありません。2024〜2025年にかけて、NTT東日本がVDSLから光配線方式への移行を積極的に推進しており、改善できる可能性が以前より高まっています。
改善策①:NTTの光配線化要望窓口を利用する
2024年11月、NTT東日本は入居者からの光配線方式への変更要望を受け付ける特設窓口を開設しました。Webフォームから管理会社の情報を入力すると、NTT東日本の専門スタッフが管理会社に対して光配線方式の導入を提案してくれます。
2025年4月からVDSL/LAN配線方式の月額料金が光配線方式と同額に改定されたため、VDSL方式のまま利用するメリットはほぼなくなりました。NTT東日本では光配線方式への移行工事を無料で実施しており、管理会社の了承が得られれば追加費用なしで高速化できます。
過去に光配線化を断念した物件でも、現在の技術で再調査すれば対応可能な場合があるとNTT東日本は案内しています。
改善策②:IPv6(IPoE)接続に切り替える
VDSL方式でも、IPv6(IPoE)接続に切り替えるだけで体感速度が改善するケースがあります。これは配線方式そのものを変えるのではなく、インターネットへの接続経路を最適化する方法です。
IPv6対応のルーターを用意し、プロバイダ側でIPv6接続を有効にするだけで対応できるため、工事は不要です。ただし、最大速度100Mbpsの制限はVDSL方式の物理的な限界であるため、根本的な解決にはなりません。
改善策③:マンションで戸建てタイプを契約する
管理会社の許可が得られれば、マンションに住んでいても戸建てタイプの光回線を個別に引き込むことが可能です。電柱から直接、自室に光ファイバーを引き込むため、配線方式に関係なく最大1Gbps以上の通信が可能になります。
ただし、戸建てタイプはマンションタイプより月額料金が1,000〜2,000円ほど高くなるほか、建物の構造によっては工事ができない場合もあるため、事前の確認が必要です。
改善策④:ホームルーター・モバイルWi-Fiに切り替える
光配線方式への変更が難しく、速度に不満がある場合は、工事不要で使えるホームルーターやモバイルWi-Fiも有効な選択肢です。特に5G対応のホームルーターは、VDSL方式の実測速度を上回る性能を発揮できるケースもあります。
・VDSL方式で速度に不満があるが、光配線化の見込みがない
・賃貸で長期間住む予定がなく、回線工事に時間をかけたくない
・引っ越しが多い単身世帯で、持ち運べる回線が便利
GMOとくとくBB WiMAXは端末到着から8日以内であれば無料でキャンセルできるため、VDSL方式の速度と比較してから判断することも可能です。総務省の電気通信消費者情報コーナーでも、通信サービスの契約に関する制度が案内されています。
引っ越し前・入居前にチェックすべき配線方式の確認ポイント
これからマンションへの引っ越しを検討している場合は、契約前に以下のポイントを確認しておくことで、入居後にインターネット環境で後悔するリスクを大幅に減らせます。
物件情報の「インターネット対応」「インターネット完備」の違い
| 表記 | 意味 | 入居後に必要なこと |
|---|---|---|
| インターネット完備 | 各部屋まで回線が来ている | 機器の接続のみ(工事不要の場合が多い) |
| インターネット対応 | 共用部まで回線が来ている | 個別に契約+部屋までの開通工事が必要 |
| 光ファイバー完備 | 光回線が各部屋まで開通済み | プロバイダ契約のみ |
| 記載なし | 光回線の設備がない可能性 | 回線導入の可否から確認が必要 |
要注意
「インターネット完備」「インターネット対応」と記載されていても、配線方式がVDSL方式で速度が遅い場合があります。テレワークや動画配信を快適に利用したい場合は、物件の配線方式まで確認するのが安心です。
入居前チェックリスト

□ 配線方式は何か?(光配線方式が理想)
□ 利用できる光回線事業者に制限はあるか?
□ 光コンセントは部屋に設置済みか?
□ 個別の回線工事は許可されるか?
□ 無料インターネットの速度は実用的か?
配線方式別おすすめの対応まとめ
| 判明した配線方式 | おすすめの対応 |
|---|---|
| 光配線方式 | そのまま光回線を契約でOK。スマホセット割が使える事業者を選ぶとお得 |
| VDSL方式 | NTTの光配線化窓口に要望を出す → 変更不可ならホームルーターも検討 |
| LAN配線方式 | LANケーブルの規格を確認 → Cat5e以上なら1Gbps対応の可能性あり |
| 未導入 | 管理会社に導入相談 → 難しければホームルーターで対応 |
VDSL方式のマンションにお住まいで、光配線化の見込みが立たない場合は、工事不要・即日利用可能なホームルーターが現実的な解決策です。
マンションの配線方式に関するよくある質問
Q. 配線方式は自分で変更できますか?
個人の判断で変更することはできません。配線方式の変更には管理会社やオーナーの了承が必要です。ただし、NTT東日本では入居者からの要望を受け付ける特設窓口を設けており、NTTのスタッフが管理会社への交渉をサポートしてくれます。
Q. VDSL方式から光配線方式への変更に費用はかかりますか?
NTT東日本では、VDSL方式から光配線方式へのタイプ変更工事費を無料としています(2020年7月以降の申込み)。ただし、ひかり電話などのオプションサービスを利用している場合は、別途工事費が発生するケースがあります。詳しくはNTT東日本の公式案内を確認してください。
Q. 賃貸マンションでも配線方式の変更は可能ですか?
可能ですが、必ず管理会社・大家の許可が必要です。特に共用部の工事が発生する場合は管理組合の承認も必要になるため、時間がかかるケースがあります。許可が下りない場合は、ホームルーターの利用や戸建てタイプの個別引き込みなど、代替手段を検討しましょう。
Q. 2025年4月のNTT料金改定で何が変わりましたか?
NTT東日本の料金改定により、VDSL/LAN配線方式の月額料金が光配線方式と同額になりました。つまり、最大100Mbpsのサービスでも最大1Gbpsと同じ月額を支払うことになるため、光配線方式への移行のメリットがより大きくなっています。
まとめ:配線方式の確認は快適なネット生活の第一歩

マンションの光回線の配線方式は、通信速度を大きく左右する重要な要素です。この記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
この記事のまとめ
・配線方式は光配線・VDSL・LANの3種類で、最大速度が100Mbps〜10Gbpsまで異なる
・調べ方は①コンセント確認 ②NTTエリア検索 ③管理会社問い合わせの3つ
・NTTエリア検索で「ギガ」の表記があれば光配線方式
・VDSL方式の場合、NTTの光配線化要望窓口で無料変更を相談できる
・光配線化が難しい場合はホームルーターも有効な選択肢
2025年4月のNTT料金改定によりVDSL方式の料金的なメリットがなくなったことで、光配線方式への移行はこれまで以上に合理的な選択となりました。まずは自分のマンションの配線方式を確認し、必要に応じてNTTの窓口や管理会社に相談してみてください。
通信サービスの契約・変更に関して不安がある場合は、総務省の電気通信消費者情報コーナーや国民生活センターに相談することもできます。
VDSL方式で速度に不満がある方は、工事不要で8日間お試しできるWiMAXも検討してみてください。
GMOとくとくBBドコモ光が気になった方へ
この記事で解説した通り、
ドコモユーザーならセット割+高速通信+高額キャッシュバックの三拍子が揃った
GMOとくとくBBドコモ光がおすすめです。
高額キャッシュバック+工事費無料キャンペーン実施中
